●「ツキ板」って?「化粧合板」って? |
ご質問やお見積り依頼の際に、[ツキ板]と[化粧合板]とを混同されてお問い合わせをいただくお客様が数多く見受けられます。恐らく、木材関連業種の方以外は、あまり[ツキ板]という状態のものをご覧になられるチャンスが無いかと思います。
このページでは、各項目についてごく簡単なポイントのみを説明をさせていただきました。
「合板について」のページでは、より詳しく製造工程等を含めた情報をご提供していますので、是非こちらもご参考になさって下さい。
|
1.「合板」とは |
まず「合板」とは、原木を大根のカツラムキのように薄く剥いたもの(単板/たんぱん)を乾燥させ、接着剤を塗布して複数枚を貼り合わせて1枚の板にしたものです。
このとき、必ず奇数枚の単板を繊維方向(木目方向)が交差するように積み重ねます。
「合板」には、比較的グレードが低いものが使われます。
|
2.「ツキ板」とは |
「ツキ板」とは、「カンナから出てくる丸まった木くずを綺麗に伸ばしたもの」をご想像下さい。実際にはカンナではなく、スライサー、ロータリーという機械で薄くスライスします。この、“薄くスライスした状態の木材”が「ツキ板」です。
このままの状態では、スライスの厚みや樹種によってはもろく、破れやすいため、合板と接着させた「化粧合板」や、裏面にシートを貼る等の加工を施したものが流通しています。
ツキ板の厚みは、薄突きが0.2〜0.25mm、厚突きが0.55〜0.6mmというのが現在の国内の主流、木目の種類は、柾目(まさめ)・板目(いため)・杢目(もくめ/ロータリー)が主流です。
ツキ板に使われる原木は「合板」とは異なり、どちらかというと高級材で、見栄えも良く、樹種としてのグレードも高いものが扱われています。
|
3.「化粧合板」とは |
「化粧合板」は、簡単に言うと「合板」の表面に「ツキ板」を貼ったものです。
この「ツキ板」の素材が天然の木材の場合、「天然木化粧合板」となります。
ちなみに、木目のプリント紙を合板に貼れば「プリント化粧合板」、塩化ビニールを貼れば「塩ビ化粧合板」となります。
※このサイトで扱う商品はすべて「天然木化粧合板」です。
|