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3.原木から木材へ |
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■業者に渡るまで
国内材の場合は、山で立木を伐採し、原木(丸太)になる。これを市場でセリにかけて各業者が落札し、買い入れを行う。また、木の持ち主と直接交渉して、買い入れる場合もある。
外国材の場合は、現地で直接買い入れる場合もあるが、製材され、板材や材木の状態で輸入されるのが、増えているようである。原木で輸出してしまうと、現地での加工賃が取れなくなってしまうためである。
これらの原木や材木は、良質のものからツキ板用、板材用、と各業者が選木して入札する。悪い材は、チップ用、芯材用となり、良い材は、名木(神木)の部類になる。たとえば、日本の代表的な木であるケヤキは、捨てる部分がとても少ない。太い枝は、民芸品用。根本の部分は、餅つき用の臼として。根の部分は、磨いて装飾品にすることもある。もちろん、本体の部分は、柱用、ツキ板用、板材用として使用される。
■製材
同じ樹種の木であっても、同じ木目、同じ色をしたものはない。それぞれ、立っていた場所の環境(土の成分、日照条件、他の木との間隔)が違うためである。それは、人間の顔、体型、性格が違うのと一緒である。そのような木を市場では、原木の状態で、判断してセリ合う。
長年の経験や勘を積んだプロでも、たまには大損することだってある。こうして買った原木を木取り、製材する。この時、職人の腕によって歩留まりよく、いい製品に出来るかが決まってくる。フシなどの欠点をいかに早く逃がすか、曲がっている木目をなるべく真っ直ぐにするかが、全て職人の腕にかかっているわけである。
製材後は、乾燥させ(天然乾燥、人工乾燥)てから、材木屋に入ってくる。そして、材のランクにより工務店や大工さんが家を建てたり、木工所が家具や漆器を作ったり、梱包屋が木箱を作ったりするわけである。
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