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第1章[合板] |
1:「合板(ゴウハン・PLYWOOD)」とは? |
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「合板」とは、原木を大根のカツラムキのように薄く剥いたもの(単板=Veneerベニヤ)を乾燥させ、奇数枚の単板を繊維方向(木目方向)が交差するように積み重ね接着剤を塗布して貼り合わせて1枚の板にしたものをいう。例(右図):5プライ(5枚合わせ)合板の構造木材は古代から人間の生活と密着して利用され、人々の生活に和やかな住環境を与えてきた。特に日本のような高温・多湿の環境では現代でも欠かせない材料です。
そこでそんな高温・多湿の日本の環境にも順応する木材の優れた特性を備え、さらに、木材の持ついくつかの欠点を製造技術で補整し、木材より強く、幅広で、しかも伸び縮みの少ない優れた材料に作り上げたのが「合板」なのです。
その一般的特長として、
1.重さの割にその強さが大きい
2.広い面積が得られる
3.伸び縮みが少ない
4.切断、釘打ちが容易である
5.面としての強さが得られる
6.木材だから熱伝導率=小、比熱=大
7.乾燥木材だから電気伝導性が少ない
8.木材だから音・機械的振動の吸収性がある
9.木材だから視覚・触感に優しい
10.木材だから和らかな感覚を与える
などがあげられる。
ただし、合板を使用するにあたっては接着性能に注意しなければならない。合板は接着剤を用いて単板を貼り合わせた製品なので、その性能を誤って使用すると剥がれることがあるので使用目的に合うものを選ぶ必要がある。
「合板」は多くの種類が流通し、製品化され、日常生活のいたるところで見受けられ、気づかないとことろで、実際には生活に密着した基礎資材となっています。
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