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●HOME>合板とは(目次)>[3:天然木化粧合板]1.「天然木化粧合板」とは |
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第3章[天然木化粧合板] |
1:「天然木化粧合板」とは? |
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「天然木化粧合板」とは、ツキ板を合板に貼ったものをいう。
美しい色調・木理の木材を部屋の内装や家具に用いれば、素晴らしい住み心地の環境が得られる。しかし、ムクの材料を用いたのでは木目を揃えるのが大変だし価格も驚くほどになりかねない。また、長い年月をかけて複雑に年輪がからみあった木は、木目が美しくても繊維が一様でない場合が多く、割れたり曲がったりして家具などにはなかなか利用できない。
そこでその美しい木材を薄く削って台板に張り付け、銘木の表面積を数十倍に広げる事を考案してできたのが「天然木化粧合板」である。
例えば、厚さ5.0mmの板をさらに薄さ0.2mmの薄さに分離したツキ板を板状の基材に貼れば、25倍もの面積の同じ色調と木目の美しい薄板材を比較的安価に入手することができる。台板となる合板の種類は主にラワン合板(ラワンベニヤ)が多く、最近では木材の細い繊維を熱圧成板したMDF(中質繊維板)やMDFより荒い繊維を使ったパーチクルボードなどに貼るものも増えてきた。
ちなみに、「天然木化粧合板」がツキ板を合板に貼ったものであるように、「ポリ化粧合板」とは合板(ベニヤ等)にポリ塗装をしたもの。「プリント化粧合板」とは木目のプリント紙を合板に貼ったもの。「塩ビ化粧合板」とは塩化ビニールを合板に貼ったものをいう。
ツキ板・天然木化粧合板の日本での歴史は意外と古く、昭和20年頃から使われていたようである。その頃は、木工職人がにかわで貼っていたという。
昭和30年代後半から40年代中期頃はキャビネット(ステレオ、スピーカー、テレビ、ラジオ、冷蔵庫等)が全盛期だったが、現在ではその用途も大きく変わってきている。 |
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